バリア機能の向上には正しいスキンケアが大切!

いろいろなお肌のトラブルを抱えて対処に困っているという方は、どこからケアすればいいのか分からなくなってしまいますよね。乾燥と皮脂が混在している状態で、ニキビやかゆみまで加わると、とにかく何とかしてほしい!と嫌になってしまいます。
そんなお肌を正常な状態に戻すためには、どんなケアが必要なのでしょうか?
そこで、お肌のバリア機能とトラブル改善についてご紹介したいと思います。

 

お肌のバリア機能ってなんなの?

私たちのお肌には、とても優秀なバリア機能というものが備わっています。そのバリア機能について説明するために、少し耳慣れないかもしれない言葉にお付き合い下さい。

 

まず、私たちのお肌は大きく3層に分かれています。肌の表面から、表皮、真皮、皮下組織という順番です。この中で1番外側にある表皮は厚さ0.2ミリほどですが、更に内部で4層に分かれます。その4層がお肌のバリア機能を担っているのです。

角質層(かくしつそう)

外からの刺激を直接受ける1番上の層です。4層目の基底層から古くなった細胞が上ってきて積み重なります。積み重なった細胞膜は外的刺激から皮膚を守るバリア機能と、内部にしっかりと水分を蓄えるという働きをします。

顆粒層(かりゅうそう)

角質層の機能を正常に保つタイトジャンクション(隣り合った細胞同士を密着させる機能)という役割を持っています。弱アルカリ性で細胞同士を密着させることで、隙間をなくし皮膚を守るための重要な働きをしています。

有棘層(ゆうきょくそう)

細かい繊維の突起を持ち、その突起で橋のように細胞同士をつないでリンパ液を通します。そのリンパ液から栄養を補給します。また有棘層には外から入ってくる異物をいち早く認識する、ランゲルハンス細胞が存在しています。

基底層(きていそう)

表皮の最下層に当たります。すぐ下は真皮で、そこから栄養を補給し、常に細胞分裂をして新生細胞を産生します。こうして生まれた細胞が角質層へと上って行き、層になってお肌を守り剥がれ落ちていきます。
メラノサイトもこの基底層にあり、紫外線に当たるとメラニン色素を作り出します。メラニン色素が作られることで紫外線は遮断され、体の奥の細胞まで入り込まないようにする効果があります。

 

4つの層がそれぞれの役割をきちんと果たすためには、常に角質層で水分が十分に保たれた状態が必要です。正常なお肌は基底層から角質層へ上っていく細胞の周期が約28日で、これをターンオーバーといいます。ターンオーバーが正常に行われていれば、お肌の状態も特に問題はないはずなのです。

 

バリア機能はなんで低下するの?

あらゆるお肌のトラブルに悩んでいる皆さんは、バリア機能が低下した状態です。
角質層は0.02ミリという非常に薄いものですが、自らの汗や皮脂で作られる天然のクリームと、基底層から上ってきた古い細胞の層に守られています。ところが、何らかの外的刺激を受けてバリア機能が傷つき弱まってしまうことがあります。
一時的なら回復も見込めますが、持続して刺激を受け続けると天然のクリーム、古い角質は傷つき、保湿力に優れ、バリア機能の修復にも力を発揮するセラミドなどの脂質が、バリア機能の代わりをします。つまり、お肌の表面は荒れた状態になり、水分は逃げやすく刺激は受けやすくなってしまうのです。

 

原因は様々ですが、可能性として高いのは間違ったスキンケアや不規則な生活、ストレスや睡眠不足、栄養不足などです。また季節の変わり目やホルモンバランスの乱れも要因として考えられます。

 

バリア機能を低下させないスキンケア方法

 

1.洗顔するときのお湯の温度は人肌くらいにし、手で擦るように洗うことは厳禁です。よく泡立てた泡で包むように優しく洗顔するように心がけて下さい。
2.すすぐときには、やはり手で擦るようにするのは厳禁です。優しく全体にぬるま湯をかけるようにし、すすぎ残しがないようチェックしましょう。
3.拭き取るときは、何度もお伝えしますが擦るのではなく、優しく抑えるようにして水分をタオルに移します。
4.洗顔を終えたらすかさず保湿です。長い時間放置すると、洗顔する前以上に水分が蒸発してしまいます。

 

使用する基礎化粧品はとにかく低刺激なものを選択して下さい。そして傷ついたお肌のために、重要な保湿成分が配合されているものがベストです。

 

お勧めの成分は、保湿の要ともいえるセラミドです。特にバイオセラミド(ヒト型セラミド)で後ろに数字が付いているもの、もしくは天然セラミドで哺乳類由来のセラミドが良いです。
どちらも低刺激で浸透力も高いのが特徴です。
成分表示の上の方に記載があるものほど配合量も多いので、よく観察してみて下さいね。
コラーゲンやヒアルロン酸なども、お肌のハリを取り戻すのにはお勧めです。

 

普段、化粧水しかつけないという方は、水分を逃がさないためにも乳液やクリームなどで水分を閉じ込めるようにしましょう。
過敏な状態のお肌に頻繁に触れるのは良くありません。意識して触れる回数を減らすようにするといいですね。

 

バリア機能の向上には生活習慣が大切!

 

不規則な生活習慣やストレスについては、日々の生活や環境を見直してみましょう。
睡眠不足、栄養不足も同じです。規則正しいリズムと、お肌の回復を助けてくれるような栄養素(ビタミン、ミネラル、オメガ3系油、亜鉛など)を含んだ食材、もちろん、それ以外のものもバランスよく取り入れましょう。

 

お肌のトラブルは、こじれてしまうと長期戦になりますが、あせらずしっかりとケアしていくことが大切です。毎日鏡で自分の顔を見る本人は、変化に気付きにくいですから、周りの人が先に良い変化に気付いてくれるかもしれませんね。